沖縄電磁波技術センタートップページヘバーチャルミュージアムトップページへ

現在位置ゾーン2 - テクノ体験ゾーン   電波ウォール

電波のウォール そもそも“電波”とはどんなものか、ビデオと実験を通して解説します。

 私たちは、電波を毎日使っています。では電波とはどんなものでしょうか?
目には見えない電波は、どのように空間を伝わっていくのでしょうか? この電波ウォールで電波の謎を解いてみましょう。


電界-磁界-解説図電波とは
 電波とは何でしょうか? 電波は目に見えませんが、私たちの身の回りの空間にあふれています。電波は光と同じ電磁波の一種です。電磁波は、電気の力の場である「電界」と、磁石の力の場である「磁界」が、お互いにエネルギーをやり取りしながら、空間を伝わっていく波です。電波は直進する性質があり、速度は毎秒30万キロメートル(km)です。これは1秒間に地球を7周半するスピードです。

 ブースでは,目に見えない電波はどんなものなのか、3Dを使ったアニメーションでわかりやすく説明します。

電波の送信と受信電波の送信と受信
 電波の送信と受信電波は空間を伝わる波です。電波を作るのが送信機で、それを空間に発射するのが送信アンテナです。受信側では受信アンテナで空間にある電波を拾い出し、受信機で増幅して利用します。空間にはいろいろな電波が飛びかっていますが、この中から特定の電波を拾い出すために、周波数を合わせます。送信側と受信側が、同じ周波数に合わせることで、ほかの電波と混信せずに通信できます。

電波の性質-実験装置 電波の性質
 電波は空間を伝わる波ですが、障害物があるとどうなるのでしょうか。たとえば木の板では、電波の大部分が透過します。 それに対して、金属の板では電波は透過できず、反射してしまいます。つまり金属の板の向こう側には届きません。 このように電波は、途中にある障害物によって、透過したり反射する性質があります。この性質を応用すれば、途中にある障害物がどんなものか推定できます。
電波の性質
 ブースでは,電波の送信と受信を体験する実験装置で,電波が木の板を通過し、金属の板では反射する性質を確かめることができます。

電波と光の地図「電磁波スペクトル」
 沖縄電磁波技術センターでは、電波を使って地球の大気や海の動きを調べています。では、そもそも電波とはどんなものなのでしょうか? ここではビデオや実験装置を使って、電波についての基礎知識を紹介します。背景となる大きなウォールは「電磁波スペクトル」と呼ぶもので、電波と光の名前や使い方をまとめた一種の地図です。

電磁波の単位と電磁波スペクトル電磁波の単位と電磁波スペクトル
 波である電磁波の単位は「周波数」と「波長」です。1秒間に波の山が何回くるか、つまり1秒間に振動する回数を周波数と呼び、単位はヘルツ(Hz)です。また山と山の距離を波長と呼び、単位は普通メートル(m)を使っています。 波長と周波数は反比例の関係にあり、波長と周波数をかけると、波の速度になります。電磁波の速度は1秒間に30万キロメール(km)で、たとえば波長3メートル(テレビの第2チャンネル)の周波数は。100,000,000ヘルツ(1億ヘルツ)になります。 周波数ごとの電磁波の呼び方と主な使い方をまとめたのが、このウォール(壁面)にある電磁波スペクトルです。

電波を利用する身近な機器 身近な電波身近な電波
 私たちは毎日、電波を使って生活しています。テレビでニュースを見たり、ラジオで音楽を聞いたり、携帯電話で友人と話をする、これらはすべて電波によってできることです。電波により離れた場所へも、動いている人へも情報が伝わります。 また電波を利用すると、離れた場所にある物体を調べることができます。電波を使ったレーダにより、雲の中の状態を調べたり、潮の流れを知ることも可能です。沖縄電磁波技術センターでは、電波を使って大気と海洋を調べる技術を研究開発しています。

 このブースでは,電波の利用例を、実際のサンプルと写真を使って紹介します。電波の使い方には、大きく分けて携帯電話やテレビなどの「通信」と、離れた場所から観測する「リモートセンシング」の2種類があります。

目次へレーダウォールへ



NICT本部トップページヘ