沖縄センターのレーダ
■ 研究開発の3つの柱
大気と海洋の変化を観測する、私たちの最新の研究成果をご紹介します。
沖縄電磁波技術センターは、大気と海洋の動きを観測し、気象の変化を予測するための研究開発を推進しています。この展示では、こうした私たちの活動と最新の研究開発をご紹介します。世界で最先端の地球環境計測技術の成果にふれてください。
■ 遠距離海洋レーダ
これまでの海洋観測は、ブイや船舶を使った限られたものでした。このレーダでは、陸上から約200km沖合までの海流を長期にわたって連続観測できます。気候の変化と海流との関わりを明らかにします。
具体的には,短波帯の電波を海面に向かって照射し、海面の波浪による後方散乱波を受信して、送信波と受信波の周波数の差や受信した信号の強さを計測することにより、海洋の表面の流速、海上の風向き、波浪などを測定します。
■ 沖縄偏波降雨レーダ - COBRA -
レーダから半径300km以上の非常に広い範囲の雨を瞬時に観測できます。従来の限界を越え、主レーダは、水平、垂直、±45度の直線、右・左円偏波の計6種類の偏波(電界の向き)をパルス毎に切り替えて送信することで,雨の状態や降雨地域の風の分布も正確に観測できる次世代の気象レーダです。
■ 400MHz帯ウィンドプロファイラ
電波や音波を用いて高層大気の変化を観測し、上空の風向風速や気温を測定するリモートセンサです。短時間で推移する気象変化の予測や、台風が発達する様子、気温の変化までをとらえることができます。
具体的には,地上から上空へ向けて電波を送信し、大気乱流や降水粒子によって散乱されたかすかな電波を受信。その送受信電波の周波数の差や、受信した信号の強さを計測することで、風向風速や乱流の強さ、降雨強度の高度分布を測定するレーダです。
■ メッセージボトルゲーム
レーダを使ったゲームに挑戦しましょう。あなたの目標は、メッセージを入れたボトルを海に流して、対岸にある島に届けること。島にいる女の子に届けば成功です。ただし他の人にボトルが届いてしまった場合は失敗となります。
女の子にメッセージボトルを届けるには、潮の流れを調べることが大切です。そこでボトルを流す前に、レーダで潮の流れを調べてみましょう。潮の流れがわかったら、うまく女の子に届く場所を考えて、流すボトルの位置をセットしてください。ボトルが女の子にぶじ届くか、さあチャレンジ!
■ タイフーンショット
強風ボタンを押すことで風を受けながら写真を撮ることができます。
■ 風向風速計
暴風ボタンを押すとプチ台風を体験できます。その風の風向と風速を計測したデータを見ることができます。