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9 COBRA処理データ 

COBRAで観測されたデータは、以下のデータ処理の段階により3つのレベルに分類されます。

1次処理データ

1次処理データとしては、ドップラスペクトル、ストークスパラメータがあります。1次処理データはデータ量が膨大になるため通常では保存されません。

2次、2.5次処理データ

2次処理データは、
 □ レーダ反射因子(Z)
 □ Z-R関係より求める降水強度(R)
 □ 水平・垂直偏波でのZ因子の比(ZDR)
 □ 交差偏波抑圧比(LDR)
 □ 両偏波間の相関(ρHV(0))
 □ 両偏波間の伝搬位相差(φDP)、およびその空間微分(KDP)
などの物理量が計算され、2次処理データとして保存される。これらのデータから、降水粒子の形状の識別や雨滴粒径分布の推定を行います。

2.5次処理では、
バイスタティック・ドップラーネットワークによる風速ベクトルさらに、通常用いられているZ-R関係以外の推定手法であるZDR、KDPおよびk-R関係などを用いた降水強度推定を行い、2.5次処理データとして保存されます。

3次処理データ

3次処理では、2次処理と2.5次処理データである降水強度R(Z)に関する統計処理を行います。具体的には、 過去1時間積算雨量、過去1時間平均雨量、過去24時間積算雨量、過去24時間平均雨量、過去48時間積算雨量、過去48時間平均雨量などが処理されます。
さらに、防災支援データとして沖縄本島内設置ダムの集水域内の過去1時間積算雨量、過去1時間平均雨量、過去24時間積算雨量の処理も行い、動画を含む画像データとしてリアルタイムにWeb上で公開する予定です。

10 データ検証方法 

COBRAで観測されたデータが正しいかどうか以下の方法を用いて検証を行います。

偏波観測について

  • 400MHz帯ウィンドプロファイラによる雨滴粒径分布観測
  • Disdrometerによる地上観測
  • 光学式雨量計による1分強度観測
  • 既存気象レーダ(気象庁、国土交通省)との比較


Disdrometer/光学式雨量計
ZOOM

バイスタティックレーダ・ネットワーク観測について

  • 那覇空港の気象ドップラーレーダとのデュアル観測
  • 400MHzウィンドプロファイラとの比較


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