RASS(Radio Acoustic Sounding System)の原理
このウィンドプロファイラはRadio Acoustic Sounding System (RASS, ラス)と呼ばれる技術を使って大気中の仮温度を測ることができます。
観測原理は、まず地上の音波送信装置から音波パルスを送信し,上空の音波面へ向けてウィンドプロファイラの電波を照射し、音波面に当たってはね返ってくる電波を受信し、電波のドップラ効果を利用して音速を測定し、音速から仮温度を求めるものです。
■ ウィンドプロファイラに音波源を組み合わせたリモートセンサ
■ 音速を測定して仮温度を算出する。
■ 式
- Tv = (Cs / 20.047)2
- Tv: 仮温度
- Cs: 音速
■ 音波面とアンテナビームが直交する必要あり(ブラッグ条件)。
■ 真の音速を求める上で、視線風速を補正する必要あり。
- Cs = Ca - Vr
- Ca: 音波の視線速度
- Vr: 視線風速
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